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黒い髪の中にチラッと見える白髪。
いつかは生えると思っていても、やはり気になりますよね。じつは日頃の生活を変えることで白髪の発生を防ぐことができるかもしれません。
今回は、白髪の原因と白髪の発生をなるべく抑えるための予防法をご紹介いたします。
なぜ白髪になるの?
白髪になるのは、メラニン色素がきちんと作られなくなるから。
髪の毛の黒い色の元は、『メラニン色素』です。元々髪の毛は無色ですが、髪をつくる際にこのメラニン色素を取り込むことで黒髪になります。
メラニン色素が黒髪になるまでには、「髪をつくる細胞」、「メラニン色素をつくる細胞」、「栄養を運ぶ細胞」など、さまざまな細胞の働きが必要になります。ひとつでも機能しなくなると、メラニン色素を取り込んだ髪が作られず、白髪なることがあります。
白髪の原因とは?
では、白髪を引き起こす原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
加齢
年齢を重ねていくと体力が落ちてしまうように、細胞の働きも弱くなります。
黒髪を作る細胞の働きが弱まったり、減ってしまうため白髪につながります。
紫外線
紫外線は、細胞が老化する原因になります。紫外線を大量に浴びることによって細胞が老化してしまうと、それぞれの細胞がうまく働けなくなり、白髪につながります。
ストレス
ストレスを感じると、身体は緊張状態になり血管が収縮し、血行不良になります。血流が悪くなると、せっかくきちんと栄養を摂っても栄養がうまく運ばれず、白髪につながることに。
また、ストレスから白髪になる場合は、側頭部だけなど部分的な場合があります。
栄養不足
栄養が不足すると、細胞や酵素が働けなくなることがあります。また、貧血になると頭皮まで栄養を運べず、せっかくできたメラニン色素を取り込めないことも。それぞれの細胞が働き続けるためには、バランスの良い食事をこころがけることが大切です。
基本的には、メラニン色素を作り出す機能が低下している以上、白髪が抜けたあとに生える髪も白髪です。ただし、ダイエットによる栄養不足やストレスなどの理由によって白髪になっている場合は、再び細胞が活性化することで黒髪なることがあります。
> なぜ白髪になるの?白髪のメカニズムから白髪になる原因を知ろう
“白髪”と“若白髪” はなにが違うの?
高校生や20代の若い世代の方にみられる白髪のことを「若白髪」と呼びます。
若白髪の原因には、「加齢」は入りませんが、ストレスや栄養不足、貧血など他の原因は大人の白髪と同じです。他にも、詳しく解明されてはいませんが、遺伝的要素もあるといわれています。
若白髪になる原因には以下のケースがあります。
- ストレス …人間関係・環境の変化(引っ越し、就職・入学・新学期、テスト、発表会など)
- 無理なダイエット …食事制限によるダイエット
- 病気や疾患 … 貧血、尋常性白斑など
- 遺伝 … 黒髪を作り出す細胞が遺伝する可能性があると言われている
白髪を増やしたくない今、気をつけるべき6つのこと
白髪を予防するためには、髪をつくるために必要な細胞の「数を減らさないこと」と「働きを弱めないこと」が大切です。
次は、細胞が働き続けるために気をつけるべきことをご紹介します。
【食事】
1.質・バランスの良い食生活を心掛ける
口から食べたものが消化・吸収され、栄養となって髪が作られます。
さまざまな細胞の働きをよくするためには、バランスの良い食事を心掛けましょう。
髪を育てるという点では、アミノ酸のもととなるタンパク質が多く含まれる大豆類やミネラルが多く含まれる魚介類や海藻、さらに、メラニン色素の元となる栄養素が含まれる乳製品も欠かせません。
2.加工食品や食品添加物をさける
ハム・ソーセージなどの加工食品や、カップ麺・冷凍食品などのレトルト食品は塩分が多く含まれていたり、高カロリーな上に栄養はあまりありません。また、食品の発色を良くする発色剤や保存料などの添加物が含まれている食品もなるべく避けましょう。
食品添加物は口の中で「よく噛むこと」で唾液中の成分によって解毒されるため、添加物を含む食品を食べる場合は、よく噛んで食べましょう。
> 白髪を予防・改善する8つの養生フード ~美髪のための養生のススメ⑤
【睡眠】
3.質の良い睡眠をとる
眠りの質をよくするためには「ぐっすり眠れる環境を整える」ことが大切です。
より眠りを良くする方法としては以下の方法があります。
こちらを参考に自分に合った快適な睡眠を見つけましょう。
~眠りをよくする方法~ | |
□ | 寝返りをしやすいマット、枕を選ぶ |
□ | 部屋を暗く、静かにする |
□ | 睡眠の2~3時間前までに食事をすませる |
□ | 睡眠の1時間前までにお風呂に入る |
□ | 寝る前にスマホやPCは見ない |
□ | 7時間半程度の睡眠時間を確保する |
【運動】
4.こまめに体を動かす。定期的な運動も◎
1日中机に座ったままのデスクワークや立ち仕事など、同じ姿勢を長時間続けると血液の流れが悪くなります。血流が滞ってしまうと、せっかく吸収した栄養も頭皮まで運ばれなくなります。
こまめに肩を回したり、ストレッチをすることで血流を良くしましょう。それが難しい場合は、日頃から運動をするようこころがけましょう。
【ストレス】
5.リフレッシュできる方法を知る
ストレスは緊張状態から血行不良になりやすくなります。
まずは、ストレスを感じにくい環境作りをこころがけましょう。
とはいえ、日常生活を送る中では環境を変えられない場合もあると思います。その場合は、ストレスを考えない時間を作りましょう。それは、人によってさまざまです。旅行に行く、友人とおしゃべりする、スポーツで汗をかく、趣味に没頭する、映画を見る、など自分に合うリフレッシュ方法を増やしていくことでうまくストレスと向き合いましょう。
【頭皮マッサージ】
6.1分でもOK!頭皮マッサージで血行促進に
実は、頭皮には筋肉がありません。そのため、血流が良くないと髪を作る細胞に栄養を届けることができず、白髪の原因になります。
そこで大切なのが「頭皮マッサージ」です。硬くなりがちな頭皮をマッサージで動かすことですみずみまで栄養を運ぶことができるのです。1分でも構わないので、気づいたときに行いましょう。
白髪が増えてきたら、どのように処理したらいい?
すでにある白髪はどのように処理すれば良いのでしょうか。
白髪を抜くのはNG、切るのはOK
白髪が生えているからと言って、むやみに抜いてしまうと頭皮の細胞や血管に傷がつき、頭皮の炎症を起こす場合があります。髪の毛を作り出す細胞が傷ついてしまうと、髪の毛そのものが生えてこない可能性があるので避けましょう。
白髪を見つけたら、抜かずに根元でカットするか、白髪染めなどで目立たせないよう対処しましょう。
白髪染めは自分に合うものを選ぶ
白髪染めには、脱色剤と染毛剤を混ぜて使う2剤式のヘアカラーやヘアマニュキアなど染毛料のみのヘアカラーがあります。脱色剤を使用すると、カラーの持ちは良いのですが、メラニン色素を作る細胞を傷つけてしまい白髪が増える可能性があります。
また、使う染料によってもメリット・デメリットがありますので、自分に合う白髪染めの方法を選びましょう。
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