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なぜ白髪になるの?白髪のメカニズムから白髪になる原因を知ろう

なぜ白髪になるの?白髪のメカニズムから白髪になる原因を知ろう

白髪って発毛を止めることはできるの?
そもそも白髪になるのはなぜ?
白髪が生えてくる髪のメカニズムとともに、白髪になる原因をご紹介します。

髪の色はもともと透明?!髪はどうやって作られるの?

まず髪はどのように作られるのかをご紹介します。
髪の根元には「毛乳頭」「毛母細胞」「メラノサイト」という細胞が存在しており、それぞれが髪をつくるために異なる働きをします。

 毛乳頭

血管から運ばれてきた栄養分を蓄える

 毛母細胞

髪の毛をつくる

 メラノサイト

メラニン色素を作る

毛母細胞が毛乳頭から栄養を得ながら、細胞分裂をして髪の毛を作り出すのですが、その際にメラノサイトが作るメラニン色素を一緒に取り込みます。
もともと髪の毛は無色なのですが、この『メラニン色素』がきちんと取り込まれることで黒髪が生えます。

参考1.ルベル/タカラベルモント株式会社(2014-2015)サロンワーク発想だからわかる!きほんの毛髪科学 株式会社女性モード社

白髪になるのはなぜ?

白髪になるのは、メラニン色素がきちんと取り込まれなくなるから

メラニン色素が取り込まれなくなる理由は2つあります。

理由① メラニン色素が作られない

メラニン色素はメラノサイトで作られます。
メラノサイトは元々「チロシン」というアミノ酸を持っており、これが「チロシナーゼ」という酵素や他の酸化剤により「メラニン色素」になります。
メラノサイトや酵素であるチロシナーゼの数が少なかったりメラノサイトがきちんと働けていない場合、メラニン色素が作られず白髪につながります。

また、メラニン色素の生成に欠かせない「チロシナーゼ」は銅を必要とするため、銅が不足している場合も白髪になることがあります。

理由② メラニン色素は作られているのに、髪に取り込まれない

せっかくメラニン色素が作られても、髪をつくる際にメラニン色素をうまく取り込めずに白髪として生えることがあります。
毛母細胞は毛乳頭から栄養をもらいながら、メラニン色素を取り込んで細胞分裂を繰り返し、髪をつくります。そのため、毛母細胞と毛乳頭がうまく働かず白髪が生えることがあります。

また、栄養を運ぶのは血液です。貧血や血行不良の場合、栄養が頭皮まで運ばれずメラニン色素を取り込めなくなる可能性があるため、血流が良いことも黒髪をつくるために必要です。

白髪になるには、以下の4つの理由があることがわかりました。

  • 細胞や酵素の数が減る
  • 細胞の働きが弱くなる
  • 栄養が摂れていない
  • 血液の流れが悪い

それでは、何が原因でこのような状態になるのでしょうか。

白髪になる原因とは?

白髪になる原因には以下のことが挙げられます。

・加齢

年齢を重ねていくと体力が落ちてしまうように、細胞の働きも弱くなります。
メラノサイトや毛母細胞、毛乳頭の働きが低下したり、酵素であるチロシナーゼの数が減ってしまうことで白髪につながります。

・紫外線

紫外線を浴びると、身体を守ろうとして「活性酸素」が作られます。
活性酸素は酸化力がつよく、通常は細菌を殺すなど体内の細胞を守る働きをしてくれます。しかし、紫外線を大量に浴びると活性酸素が増えすぎてしまい、体内の細胞の老化を早めるのです。メラノサイトなどの細胞が老化すると、黒髪をつくる働きが弱くなってしまうため、白髪につながります。
外出するときは、日傘をさしたり、帽子をかぶるなどUVケアをしましょう。

・栄養不足

黒髪を作るためには、さまざまな細胞や酵素の働きが不可欠です。
ここでは、髪をつくるために必要とされている栄養素を一部ご紹介します。どれも必要な栄養素ですが、バランス良く食事をしていれば摂取できる栄養です。日頃から栄養素をバランス良く摂れるように心がけましょう。

【チロシン】
チロシンはメラニン色素の元となる栄養素です。これが不足すると、メラノサイトが働いていてもメラニン色素が作られないため白髪につながります。チロシンはおもに乳製品に含まれています。
【ミネラル(銅)】
チロシンからメラニン色素を作るためには「チロシナーゼ」という酵素が必要になります。このチロシナーゼを活発にするために必要な栄養素が「銅」です。銅はミネラルの一種ですが、体内で作られないため外から摂取する必要があります。銅を含む食品には、豆類魚介類などがあります。
【ビタミンB12、葉酸】
貧血も白髪を引き起こしやすくなるので、ビタミンB12や葉酸も大切な栄養素です。
ビタミンB12はサンマやイワシなどの魚介類に、葉酸は枝豆やほうれん草などに含まれています。
・ストレス

ストレスを感じると、身体は緊張状態になり血管が収縮し、血行不良になります。血流が悪くなると、きちんと栄養を摂っていても頭皮までうまく運ばれず、白髪を引き起こすことがあります。また、ストレスを感じると活性酸素も増えるため、細胞の働きが弱くなり、白髪につながることがあります。
ストレスはこまめに発散することが大切です。自分に合うリフレッシュ方法を知って、うまくストレスと向き合いましょう。

最後に

メラニン色素を作り出す機能が低下している場合、基本的には白髪が抜けたあとに生える髪も白髪です。
しかし、栄養不足やストレスなども原因になっている場合は、原因を解消することで再度メラノサイトが活性化し黒髪になることがあります。

少しでも黒髪を維持できるようバランスの良い食事を心がけ、紫外線対策やストレスをためない生活を送るようにしましょう。

> 少しでも白髪の再発を抑えたい! 白髪の原因と今からできる6つの予防法

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参考文献: 浜中聡子(2011)「女性の薄毛・抜け毛」お悩み解消BOOK 主婦と生活社

by 美髪研究所編集部
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