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目からウロコのドライヤー術!vol.1 【髪と頭皮の基本の”き”】
ドライヤーって髪によくないの?
ドライヤーで髪を乾かすと髪が傷む、と思っている方も多いと思います。
でも、スタイリングには欠かせないし、本当のところを知りたい! というお声に応えるべく、ヘアサロンを経営されていて、かつ毛髪診断士でもある大谷猶子さんにお伺いしました。
- ドライヤーでほんとうに髪が傷むんですか?
大谷さん 「ドライヤーで髪が傷むと思っている方は確かに多いです。
ですが、じつは〝かけないほうが傷む〟んですよ!
- その理由は?
大谷さん 「濡れている状態の髪は、“キューティクルが開きっぱなし”の状態。
その状態で髪をタオルでゴシゴシして拭こうとしたり、濡れたまま寝ると、摩擦でかえって髪が傷むのです」
クセ毛対策も髪の艶も、まずはドライヤーから!
大谷さん 「なるべく早く乾かしたほうが髪は傷みませんし、髪が濡れたままだとカラダまで冷えてきてしまうというデメリットもあります。早く乾かすメリットは、キューティクルを締めるのが早いと、クセが伸びてくれてストレートな状態に乾きやすいこと、そして艶が出やすいことの2つあります。特に艶を出したい場合は、髪全体に風を当てないで、頭の半分ずつをピンポイントで乾かすと、キューティクルをすばやく締めることができ、より艶を出すことができます」
年齢とともにキューティクルはザラザラしてくるもの。
すると、艶がなく見えたり、広がりやすくなったり、髪が凸凹したりと、傷んだように感じやすくなるのです。だからこそ、〝しっかり洗ったら、すぐに乾かす〟のを徹底することで、美しい髪をキープできるようになるんですね。
- ドライヤーで乾かすとき、ほかに気をつけることは?
大谷さん 「アウトバスのトリートメントを付けて乾かすと、キューティクルのザラザラした部分を補うことができますし、髪表面に重さが加わり、よりキレイにキューティクルが締まっていきます。そのほかにも、パサつきやうねりがある場合、特に艶が出にくいので、乾かすときにアウトバストリートメントで艶をプラスするといいでしょう。つけ方としては、耳下から毛先に向かってつけてから、残りで髪の根元に付けるのが上手なつけ方です。もし毛先のパサつきなどが気になる場合は、毛先のみトリートメントを2度づけするのも手ですよ」
アウトバストリートメントは、自分の髪に合わせてつけ方や量を調整するといいんですね。
次回は、正しいドライヤーでの乾かし方をご紹介します。
つづき→ 目からウロコのドライヤー術!vol.2 【髪と頭皮の基本の”き”】
お話を伺ったのは… |
ヘアスタイリスト・毛髪診断士 大谷 猶子(おおたに なおこ)さん |
完全予約制のヘアサロン「Hair Orutane」代表。都内美容院に勤務後、NYのヘアサロンに勤務。帰国後は、雑誌、広告などで活躍。管理理容師免許、欧米コスメトロジーライセンス、アーユルヴェーダディプロマを持つ。日本毛髪科学協会会員でもある。 |
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