by uruotte

ズボラさんでもできる!全身保湿の「お風呂オイル美容」~美髪のための養生のススメ⑬

お風呂オイル美容

冬になるとかかとはガチガチ、指先はひびわれ、髪もパサついてまとまらない。スネが粉を吹いたようになり、体のあちこちがかゆくなる。それはすべて乾燥によるトラブルです。

「洗顔後は1秒以内に化粧水をつける」という保湿命の美容女子でも、意外にケアできていない全身保湿。

ボディクリームを塗っているのに乾燥するという方も、ゆったり全身ケアをする時間がない方も、簡単に習慣にできるオイル美容法を紹介します。

 

温かい部屋は砂漠状態!気温と湿度の関係

人が快適に感じる湿度は一般的に40%~60%。肌のためには60%程度の湿度が理想とされています。では、冬場の平均湿度ってどのくらいだと思いますか?

実は、東京の冬場の平均湿度は50%~60%程度。そんなに湿度があっても、肌も髪もガサガサになるのはどうしてでしょう。これにはちょっとカラクリがあります。

それは気温と湿度との関係です。

空気は温度が高いほど、たくさんの水分を含むことができます。

たとえば、気温25℃、湿度50%のとき、1㎥の空気は12g弱の水分が含まれていますが、同じ湿度50%でも、気温5℃の空気には3.4g程度の水分しか含まれていません。

つまり、「冬場の空気は湿度が高くても水分量が少ない」ということになります。

 

もともとの水分量が少ないところに、暖房で室温を上げると、湿度は急低下。さらに結露で空気中の水分が奪われると、いくら加湿器を使っても“湿度20%の砂漠状態”が出現してしまうのです。

 

小さじ1杯のオイルで全身保湿

オイル美容

では、そんな砂漠状態でもしっとり肌とツヤ髪を守るにはどうしたらいいでしょうか。

毎日ボディクリームでケアしたり、たまにはエステやヘアサロンで自分にご褒美。

そんなことができればいいけれど、時間もお金もない!という方におすすめなのが超簡単「お風呂オイル美容」です。

 

やり方:
湯船にお好みのオイルをスプーン1杯入れて、湯船にゆったり浸かる

 

基本はこれだけ。

湯船にオイルが点々と浮いて「これで全身に行きわたるの?」と思うかもしれませんが、これが意外に大丈夫。

背中やお尻とモモの間など、ボディクリームでは塗り残しがちな部分にもオイルが行きわたり、皮脂不足で乾燥した肌をオイルが包み込んで、全身がしっとり柔らかになります。

① かけ湯をして、湯船に浸かり体を温める
② 洗い場で体を洗う
湯船に小さじ1杯のオイルを入れて浸かる
④ 洗い場に出て、乾燥が気になるところに小さじ半分程度のオイルを追加して塗る
⑤ そのまま湯船に浸かる
⑥ 髪を洗う。最後のすすぎで、毛先を中心に湯船のお湯を使う
⑦ もう一度、湯船に浸かりながら、全身をなでる
⑧ タオルで体を抑えるように水分をふき取る。髪の乾燥が気になるときは、濡れた手にオイルを1~2適広げ、毛先を中心になで広げる

というのが丁寧な流れですが、疲れているときは、③だけでもOK。
いかがでしょう?それならできると思いませんか?

 

保湿効果をさらに効果を高めるポイント

全身の乾燥がひどい方は、④で全身に小さじ1杯程度のオイルを広げましょう。

ポイントは体が十分に濡れた状態でオイルを塗ること。オイルが水分を抱き込んで肌はしっとり柔らかに。びっくりするほどよく伸びます。

オイルを伸ばすときには方向が鍵

脚は下から上に、腕は指先から肩、鎖骨に向かってという方向を意識すれば、リンパマッサージの効果もプラス。

湯船に出たり入ったりを繰り返す「反復浴」は血行を改善。冷え性対策にも効果的です。

 

オイルの選び方

ホホバオイルオイルの選び方には諸説あります。

私が使っているのは、食用のエクストラバージンオリーブオイル。オリーブオイルは肌の皮脂に近い「オレイン酸」という脂肪酸が多いため、化粧品としても良く使われています。

一袋数百円する入浴剤に比べ、圧倒的にリーズナブルという利点もあるのですが、

「肌用のオイルはろ過等の工程を経て、刺激成分を取り除いているから肌用を使うべき」
「エクストラバージンはポリフェノールが多いので、肌を刺激する」
「エクストラバージン以外は、油を搾りきるための薬品が添加されているからよくない」

という方もいます。

反対に

「エクストラバージンオイルは栄養が豊富」
「市販のバスオイルは乳化剤や添加物が多いから嫌」といった声もあります。

私がエクストラバージンオリーブオイルを使い始めた理由は、家でよく使うオイルだったから。

油は時間が経つと酸化・劣化します。料理だけでなくお風呂にも使えれば、早く使い切ることができますよね。使い続けている理由は、何の問題もなく肌の調子がよくなったからです。

大切なのは、自分の肌で試してみることです。

オリーブオイル以外には、ホホバオイルやベビーオイルを試してみるのもおすすめです。

肌が弱い方は、まずパッチテストを。腕の内側などに使用したいオイルを塗って、24~48時間放置して、赤身やかゆみが出る場合は使用を中止しましょう。

他人にいい美容法が自分にいいとは限りません。

また、季節や体調によっても、反応が違ってくることもあるので、いつも自分の目と手で肌の状態を確認する習慣をつけることが大切です。

 

シャワーではなく湯船に浸かりましょう

この美容法は「湯船に浸かる」ということが前提になっています。

いくら疲れていても、いや、疲れているときこそ、シャワーだけではなく、湯船に浸かることが大切。

体が温まるのはもちろん、水圧によるマッサージ効果も得られ、疲労回復に役立ちます。

 

鳴海美紀さん

国際鍼灸医師・国際薬膳師・健康美容コミュニケーター・養生文化研究家

鳴海美紀(なるみみき)さん

1997年北京中医薬大学に留学し、国際鍼灸医師、国際薬膳師を取得。さらにタイやスリランカ等アジア諸国の伝統医学を幅広く研究。帰国後は漢方・薬膳セミナー、美容サロンのメニュー作成・技術指導、店舗への薬膳レシピ提供、テレビ番組の企画、健康記事の執筆・監修

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